頭痛やめまいを伴った重度の肩こりは本当に辛いです。
仕事も手につかない。子供たちにキツク当たってしまう。友人の誘いを断っている。
こんな悩みにまで発展してしまいます。今回は重度の肩こりの原因となるストレートネックについて大阪府大阪府河内長野市の整体師が解説する記事となります。
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ストレートネックのチェックシート
☑起き上がったり、立ち上がる際にめまい・ふらつきが起こる。
☑肩こりがずっとある(左右差が見られる)、ひどいと頭痛も。
☑目のかすみや焦点が合わなかったりすることもある。
☑デスクワークが多かった。
これら5つの項目に当てはまりませんか?ひどい肩こり、頭痛、めまい、ふらつき、目の症状で病院に行ったが、脳のMRIは異常なし、レントゲンで「ストレートネック」と言われ、マッサージや運動の指導を受けたが、実際治っていない。こんなことで困っている女性は多いです。
最も多い「頸椎の変形から脳に行く血管の圧迫」を説明し、「ストレートネック」を治していく日常生活やストレッチ・筋トレの方法をお伝えしていきます。
ストレートネックとは?
本来、頸椎というのは前に凸のカーブを描いています。しかし、骨盤が前に傾き過ぎたり、後ろに傾き過ぎると、頸椎のカーブがなくなり、ストレートになっている状態のことをいいます。
では、まず骨盤が前傾してしまう原因をお伝えします。
パソコン作業が長く続いたり、目からの情報を入れることが多いと首が前のめりになってきます。すると、呼吸が浅くなり、特に吐く方が弱くなります。
そうなると横隔膜の動きも小さくなり、横隔膜と繋がっている腸腰筋と言う筋肉が弱ってきます。この筋肉が弱ると歩幅が狭くなり、お尻周りの筋肉や腹筋も弱ってきます。
また、体重増加などによりお腹が出てしまい、腰を反らしてしまいます。人間は直立して生活する動物ですので、首が前に出ると、背中を丸め、お腹をつき出すと腰を反らせ、そして骨盤を前に傾け何とか姿勢を垂直に保とうとします。
こういう代償作用の積み重ねで頸椎が真っすぐになってしまうのです。
次は骨盤の後傾の原因をお伝えします。こちらは主に高齢の方に起こりやすい状態です。
骨粗鬆症の進行により、脊椎の圧潰が起こり、前屈みの姿勢になってきたり、お腹の手術で腹筋を切ってしまい、筋力が使いにくくなり体を前で支える力が弱くなり、前のめりになってきている人もいます。
臨床上多く見かけるのが、甲状腺疾患、子宮・卵巣疾患、前立腺疾患を持っているホルモンバランスの崩れている人です。
ここまでお話ししてきたように、ストレートネックとは骨盤との関係が非常に大事になってきます。
頚椎症と椎骨動脈不全症候群とは?
ストレートネックになる原因は先ほどお伝えしましたので、ストレートネックになると何が負担なのかをお伝えします。
頸椎というのはカーブを作ることによって脊椎とボーリングの球くらいの重さがある頭をクッションで吸収し、力を逃しています。
ストレートネックになってしまうと、このクッションがなくなり、頸椎にかかる負荷が増えます。すると、頸椎は変形し、安定性を作ったり、動かなくして負荷を減らそうとしていくのです。
この変形していく部分を骨棘というのですが、この骨棘が肩や背中・腕に行く神経を圧迫したり、椎骨動脈と呼ばれる脳に行く血管を圧迫したりします。
肩甲骨が痛い、肩こりが絶えずあるは頸椎の神経の圧迫であったり、もしくは骨棘が形成されたり、骨同士がぶつかって炎症してその熱や炎症物質が神経に伝わって痛みが出ていることがあります。
また、肩こりがひどくなると、頭痛・動作を変えるときのめまい、目のかすみといった症状は椎骨動脈を常に圧迫しているか、もしくは角度によって頸椎の隙間が狭くなり、椎骨動脈を圧迫していることが多いです。
ですので、起き上がるときだけめまいが出たり頭痛が起こったりします。
ストレートネックを直していく日常の過ごし方
・毎日連続40分の歩行
頸椎の角度は骨盤が決めるといっても過言ではないです。人間は二足歩行することによって骨盤を動かし整えていきます。
現代は座る生活が主流となり、歩いてもちょこちょこ歩くことが多く、40分連続で歩く時間が確保できていないのが現実です。
なぜ40分なのかといいますと、骨盤から滑液という関節の動きを滑らかにする液が出てくるのが40分ぐらいからです。
ここでやっと骨盤が動き出しますので、それ以前に歩行をやめてしまうと骨盤が動かずリセットされないのです。
ですので、日々の習慣で傾いたり、歪んだ骨盤が元に戻らないのです。毎日「歩く」という時間を作っていきましょう。
・水の摂取量を増やす
頸椎の血管圧迫があると、脳に行く血液量が低下し意識がぼーっとしたり、目のかすみなどで行動意欲や行動量が減ります。
それが脊椎や筋肉の動きを悪くし、さらに血流障害が起こります。ですので、できれば体重20 kgに対し1 L、最低でも体重× 30 mlは摂取するようにしてください。
血管が圧迫されても、別の枝を伸ばし血流をつなげていく副側路という血管が作られます。しっかり水を飲むことで、この副側路も作られやすくなります。
・座り方を変える
悪いのは足を組んだり、背中を丸めたりといったことは皆さんご存知だと思います。
しかし、足を投げ出して座ることも非常に悪いです。足を投げ出して座ると、尾骨が直接接触することになり、腰椎の5番目(1番下)にかかる圧力が増えます。
このことにより、腰椎と仙骨の安定性を出そうとして骨盤を立てていきます。→前傾させていきます。
結果的にS字カーブが強くなり、頸椎のストレート化が起きてしまいます。
・睡眠時間を増やす
ストレートネックの方に睡眠時間を聞いていくと、大体の方が6時間も眠れていない状態です。
もし取れていても、ゴールデンタイムと呼ばれる22時から23時に入眠せず、日が変わってから寝ている方が多いです。
睡眠は体を休めることと脳の日中の活動した記憶を処理することが目的です。ストレートネックの方は総じて目からの情報処理が多く、脳が疲れやすいです。
ですので脳にはたくさん血流を必要とします。睡眠が足りていないと脳を休めることができず、日中疲れやすくなり体が前のめりになってきます。
これもストレートネックには悪い姿勢となります。また、睡眠が浅いと自律神経にも乱れが生じやすくなり、呼吸が浅くなります。
こちらも、前述したように横隔膜とつながっていく腸腰筋の動きを悪くし、姿勢を悪くする原因となります。
どうしてでも時間が取れない方に、私がオススメしているのは氷まくらもしくは水まくらを使って、頭を冷却しながら眠ることです。
脳を冷やすことで、深い入眠に入りやすくするので質の良い睡眠をとることができ、結果的にストレートネックの改善につながります。
自分でストレートネックを改善していく方法
ストレートネックを積極的にアプローチして改善する方法は解剖学や生理学をしっかり学んだ専門家でもかなりレベルの高い技術になります。
下手に触ると悪化させてしまう可能性があります。そこで今からお伝えするのは、安全で誰がやっても簡単に再現性の出せる方法です。
ただし1回、2回やったぐらいでは効果が出ませんので、最低でも2週間は続けるようお願いします。
1、骨盤の調整
真っすぐ立ち、右足と左足を交互に上げてみてください。
どちらか上げにくい方があると思います。上げにくい方に普段体重をかけていることが多く、骨盤もそちら側が後傾しています。
この後傾をとっていきます。うつ伏せになり、上げにくかった方の足首を同じ側の手でしっかりと持ちます。そして、かかとをお尻の穴に近づけていきます。
ポイントはお尻に近づけるのではなく、お尻の穴に近づけていくことです。そして近づけるだけ近づけて5秒間キープします。
これを毎朝、後傾している側のみ3セット行ってください。体が柔らかい人は足首の代わりに膝を抱えてお尻に近づけてもOKです。
ただし、腰に痛みが出ればすぐ止めるようにしてくださいね。
2、首のしなり作り
首の骨は7つの骨からなり、ちょうどアーチ橋のような形をとります。そして上から3番目の骨がこのアーチの頂点になり、楔の役割を果たします。
よくカイロプラクティック等でボキボキ骨を鳴らしますが、このアーチの歪みを考えてされないと、橋が決壊する可能性があります。
私が推奨している首のしなりを作るやり方は安全性が高く、誰でもできますので、試してください。
まず、仰向けに寝ます。そして頸椎の3番目を中指で触ります。頸椎3番は仰向けに寝て、ちょうどご自身の顎の高さに当たりますので、顎から滑らせて首に当たったところを触ってください。
そして深呼吸をしながら吐く息に合わせて、ぐぅーっと3番目の骨を押してください。
約10秒間上に上げて上がりきったところで5秒キープ、そして息を吸いながらゆっくりと降ろしてください。
これを朝と夜、起きる前と寝る前に3セットずつ行ってください。
1と2でお伝えしたストレートネックを改善するストレッチは最低でも2週間は続けてください。
改善されているかの目安は肩の上に耳が来ているかどうかで比べるとよろしいです。ストレートネックの方は肩より前に耳が行くことが多く、猫背の判断にもなります。
まとめ
めまい、頭痛、目のかすみを伴うひどい肩こりはストレートネックが原因の方が多く、そのストレートネックは日常の習慣を改善することと自身のセルフケアで変わっていきますので、ぜひ実践して辛い日常から解放されてください。
大阪府河内長野市の整体院ではストレートネックによるひどい肩こりの患者様に独自の整体と一人一人に合ったアドバイスを行っております。
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