この記事をご覧いただいた方は、「自分は良くなるのかな?」と不安になられている方だと思います。
18年間臨床に携わってきて、良くなっていく人と良くなっていかない人を診てきましたが、今回はその「違い」を詳しく解説したいと思います。
私が考える健康になる3つのピースとは?
まず健康は、人生を楽しむための手段であって目的ではないと考えています。
健康になりたいの先には、
・自分の足で好きなところの行きたい
・子供達の世話にならず生活をしていきたい
・気持ちよく働いて過ごしたい
など、健康を土台とした自分の理想的な生活イメージがあると思います。
私は、健康や自分にとって理想的な人生は3つの条件の掛け合わせが大事だと考えています。
①状態×②状況×③考え方
上記3つがどれか一つでも欠けてしまうと、健康も佳い人生も手に入りません。
それでは1つずつ解説していきます。
①状態が問題で改善しない人
当院には変形性膝・股関節・腰といった、骨の形が変わってしまって、痛みが出ている患者様が多く来院されます。
ある人は「痛みを取りたい」
ある人は「姿勢を良くしたい」
ある人は「動けるようになりたい」
と、人それぞれ変形していても、求めることが違います。
ここで、どうにもならないことを改善する目標にしてしまうと、改善には至りません。
例えば、腰の骨が曲がってしまう側弯症という疾患で来られて、すでに10センチも身長が縮んでいて、骨が潰れてきているのに、「元の身長に戻りたい」という目標に設定してしまうと、うまくいきません。
施術者とご本人がしっかりと話し合い、不可能ではない目標を設定することで、施術の意味も、セルフケアの意味も、生活習慣の見直しにも意味が出てきます。
先ほどの例で言うと、身長は縮んでしまったが、痛みがなくスタスタと歩いて、周りからは元気に綺麗に見られるようにという目標であれば、目指していけるということです。
②状況が問題で改善しない人
来院される患者様には、それぞれ背景があり、
例えば、
☑️親の介護をしていて1日中ゆっくりできない。
☑️仕事の行事で、どうしても無理しないといけない。
☑️習い事のダンスの発表会でどうしても休めない。
など、痛みや痺れが出る原因には、ご本人ではどうしようもないことが関わっていることが多いです。
明らかに休んで炎症が落ち着くのを待ったほうがいい人でも、どうしても動かないといけない理由がある場合があります。
その場合に、痛み止めの服用や、サポーターの使用などを勧めたり、
時間が経てば、落ち着いていく椎間板ヘルニアだとしても、仕事の都合で手術を選択したほうがその人の状況的には適している場合もあるわけです。
しかし、これらの「状況に対する対策」が機能しない場合は、残念ながら患者様の改善は遠のいていくことがあります。
③考え方が問題で改善しない人
はっきり言って、改善されないパターンで一番多いのがこの③になります。
一番多いパターンが、筋肉が低下していて、ご自身で筋力トレーニングや食生活などの生活週間を見直す必要があるのに、「治して」と言って施術を受けに来られる患者様です。
これは日本の制度による国民意識の問題でしょうが、自分の体が悪くなった時には、保険制度で比較的安価に病院で診てもらえるので、「治してもらう」という考え方が浸透しているのだと思います。
痛くなったら、痛み止め。
風邪を引いたら、風邪薬。
といった対症療法が当たり前になっており、
痛みが出た原因は、ご自身のどんな生活習慣や体の使い方が問題だったのか。
風邪を引いた原因は、どんな生活や過ごし方が問題だったのか。
を見直していかないと、
変形性疾患などは、対症療法が効かなくなり、最終的に骨を削ったり、取り替えたりする手術を行い、そして、症状が残ると「手術は失敗だった」とぼやいてしまうのです。
ご自身の体はご自身で管理していくという意識が、体を改善していく上でとっても大事にことだっと感じております。
この考え方で来院していただくと、施術者の説明も指導もとっても意味があるものとなり、改善の方向へ進んでいきます。
最後に
良くなる人と良くならない人の違いをなんとなく感じていただけたでしょうか?
もしこの記事を読んでいただいたのであれば、ご自身の
①状態×②状況×③考え方
のどこが問題で改善していないのかご一考いただけると幸いです。
一緒に考え、一緒に改善策を実行し、一緒に歩んでいきますので、辛くて、苦しくて、悩まれている方は、ぜひお問合せください。
あなたの勇気をしっかり受け止め対応させていただきます。