お読みになっていただきありがとうございます。
この記事では、12月に急激に増える腰痛や坐骨神経痛の原因を詳しく解説しています。
とりわけ大事なのが「様子を見よう」と先延ばしにすることをやめることです。
早く判断し、今の痛みはどこが原因なのかを把握することがぎっくり腰や坐骨神経痛の改善にとってとても大事な要素となります。
ぜひお読みになって、判断に役立ててください。
冬場にぎっくり腰・坐骨神経痛が急増する「7つの理由」
冬、特に12月は体に大きな負担がかかる要因が重なります。• 自律神経の乱れと血流悪化: 激しい寒暖差により自律神経が乱れ、筋肉が緊張します。
血管が収縮して血流が悪くなることで、体内で炎症が起こりやすくなります。
• 筋肉と腱の硬直: 寒さで筋肉が硬くなり、日中の弛緩と朝晩の収縮を繰り返すことで筋肉が疲弊します。
その状態で急に動くと、筋肉がうまく伸び縮みできず負傷します。
• 関節液の粘性変化: 関節内にある軟骨を潤滑・栄養する「滑液」は、寒くなるとサラサラからドロドロへと変化します。
これにより関節自体が硬くなり、筋肉や金膜、椎間板を傷めやすくなります。
• 睡眠の質の低下: 気温の変化で布団やパジャマの調整が難しくなり、寝付きが悪くなります。
その結果、日中の体の回復が追いつかなくなります。
• 年末のストレスとコルチゾールの増加: 大掃除や挨拶回りなど、普段しない動きや精神的ストレスが増える時期です。
ストレスにより「コルチゾール」という物質が増加し、血流が悪化するだけでなく、痛みに対して敏感な体になってしまいます。
• 水分不足による柔軟性の低下: 冬は喉の渇きを感じにくく水分摂取が減りがちですが、筋肉は水分の塊です。
水分が不足すると筋肉が「ギシギシ」と音を立てるように柔軟性を失い、クッション役の椎間板も弾力性を失って傷つきやすくなります。
• 神経の過敏モード: 冷えで血流が落ちると、神経が酸素や栄養を求めて「過敏モード」に入ります。
これにより、少しの刺激でも強い痛みやイライラを感じやすくなります。
2. 痛みの部位別・回復の目安と過ごし方1.
痛みが出た際、どこが傷ついているかによって対処法が異なります。• 筋肉の損傷: 回復目安は3日から1週間。安静にし、患部を冷やして硬い部分を緩めることで比較的早く改善します。
• 椎間板(ついかんばん)の損傷: 回復には2週間から4週間を要します。
無理をするとヘルニアや滑り症に移行し、最悪の場合手術が必要になることもあるため、コルセットを使用してでも徹底的な安静が必要です。
• 椎間関節の損傷: 5日目あたりから楽になり、1〜2週間で良くなることが多いです。
安静にしつつ、腰への負担を減らすために肩甲骨や上半身を柔らかく動かせるようにすることが早期回復のコツです。
3. 早期改善のための「3本柱」

1. 原因の断定(ステップ1): 筋肉、椎間板、関節のどこが原因か特定する。
2. 対症療法(ステップ2): 絆創膏を貼るように、今ある傷や痛みを早く治す処置をする。
3. 原因療法(ステップ3): 水分不足や睡眠不足など、なぜそこを傷めたのかという根本的な背景を改善する。
結論:自己判断での「様子見」は禁物。
最も大切なのは、「少し様子を見よう」という自己判断が症状を悪化させるという点です。
特に椎間板を傷めている場合、動き方を間違えると5年、10年先までしびれや痛みが残るリスクがあります。
まずは専門家に相談し、自分の状態に合った正しい過ごし方を知ることが、早期改善への最短ルートとなります。
例えるなら、冬の体は「凍てついた古い機械」のような状態です。
オイル(関節液や水分)がドロドロに固まり、部品(筋肉や関節)が錆びついているときに、無理にエンジンをフル回転させれば、どこかが焼き付いたり壊れたりするのは避けられません。まずは機械を温め、適切なオイルを差し、どの部品が故障しているのかをプロに点検してもらうことが、長く快適に乗り続けるために不可欠なのです。
ご参考になれば幸いです。
その他、お困りごと、ご質問等がございましたらお気軽にご連絡ください。
代表 天堀恵太






