当院に来てくださる患者様は、ほとんどが病院や別の医療機関に行っても改善されずに困っていて、お問合せをいただきます。
そして、検査・説明を受けて、「そうだったのか!?」と驚きと納得の両方をおっしゃられます。
この記事では、なぜ医療機関によって過ごし方の指導や、やることが違うのかを説明していきます。
1、よくある症例紹介
55歳の女性、5年ほど前から右股関節に違和感を感じていました。
半年前に痛みが強くなり、長く歩けなくなり整形外科へ行きました。
レントゲンを撮ると、変形性股関節症で手術ほどでもないが、このままだとあと5年くらいで人工関節になるかなと言われ、痛み止めの薬と安静を指導される。
1ヶ月ほどで、激痛は減ったのだが、歩くと痛みが出てきたり、靴下を履くなどの股関節を動かす動作が痛みで辛いままであった。
そこで、インターネットで調べて評判の良さそうな整骨院に行きました。
整骨院では、筋力が足らない、腰が反っている、体が歪んでいるなど説明され、週1回のマッサージ施術と自宅での腰やお尻のストレッチとトレーニングを教えてもらいました。
3ヶ月が経ち、少しマシになった気もするが、歩き方は体が傾くようになり、旅行に行くなど遠出するにはまだ無理だと思うほどの状態でした。
2ヶ月後には娘の結婚式が関東の方であるので、早く改善して歩けるようになっておかないとと思い、再度調べて、当院を知って来院しました。
来院し、骨格の検査・筋力だけでなく、筋出力の検査、歩行の動作分析などから、背中の動き作り、歩き方の修正、股関節が抜けなくなるインナートレーニングの指導に加え、睡眠時間・靴の選び方の改善など生活習慣を変えていき、1ヶ月ほどで、痛みも歩き方も変わっていきました。
そして、娘の結婚式には出席でき、綺麗な姿勢でスタスタ歩けて、最後まで見届けることができました。
とここでハッピーエンドであればいいのですが
当院はこのような人にも、最初にしっかり説明しています。
「変形した骨が元に戻ることはないので、痛みが軽減したとしても、これからどこを目指すのかをしっかり決めていきましょう。」
と。
それでは、それぞれの医療機関がどこまで考えて対応したのかを解説していきます。
2、それぞれの医療機関の対応
まず1つ目に行かれた整形外科では、レントゲンにて股関節が変形しているのが確認されました。
手術ほどではないという表現から、おそらく変形の初期〜中期の状態であると推測されます。
基本的に整形外科で行ってもらえるのは、「痛みのコントロール」と「どうにもならなくなった場合の手術」になります。
つまり、変形の進行を止めてくれるわけではないので、痛み止めと股関節に負荷がかからないように安静を指示し、痛みをコントロールすることをしてくれたわけです。
次に2つ目の整骨院では、一般的な体は姿勢がまっすぐで、股関節周りの筋肉は緊張していなくて、腰も反っていないので、「普通」の姿勢や筋肉の状態に近づけるようにマッサージ施術やトレーニング・ストレッチの指導を行なったわけです。
しかし、55歳の女性は股関節が生まれつき角度が一般の方と違っていて、体の使い方が変わっていたので、「普通」を目指しても改善には至らなかったということです。
そして3つ目の当院ですが、女性の骨格や体の使い方、体作りをしていく上で障害となっている日常生活を検査して、どのような「体の使い方」が股関節の変形を助長させているのかを表出したわです。
その結果、股関節に負担のかからない女性オリジナルの動きを獲得し、痛みの軽減と綺麗な歩行動作に改善されました。
しかし、1章でお伝えしたようにこちらの女性は、股関節はすでに変形してきていますし、生まれつき股関節のつき方が標準ではなかったため、徐々に変形が進行していくことは間違いないです。
そこで、できるだけ手術をしない方向で、これからの生活に変えていくのか、手術をする前提でタイミングを間違えないように経過を追って、同じような生活を続けていくのかを、患者様がどうしていきたいのかを相談しながら、一緒にプランニングしていきます。
ここまで考えて、患者様をサポートしていくことで、患者様の人生に寄り添った関わりができると考えております。
3、うまく併用していくことも大事
まるで当院が一番良いような書き方になってしまいましたが、今後のプランが定まり、経過を追っていくにあたり、レントゲンやMRIなどの画像検査も必須ですので、整形外科との関わりも大切になってきます。
どこが一番良いかではなくて、それぞれのフェーズで患者様自身が理解して利用することが大事だと思います。
これは、変形性股関節だけでなく、変形性膝関節、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、五十肩などの他の疾患でも同じことが言えます。
この記事がお読みになられたあなたの理解に少しでも繋がれば幸いです。
4、あなたが何を望んでいるのか?
いかがだったでしょうか?
各医療機関が何を考えて対応されているのが少しでも伝わりましたでしょうか?
患者様によっては、「痛みだけとれればいい」という人もいます。
これからもずっと痛み止めの薬を飲み続けて、どうしようもなくなれば手術でいいという考えもありだと思います。
また、マッサージしてもらってその時気持ちよくて、ちょっと楽になればいいという人もいていいと思います。
これは個人の考え方なので、干渉することはできません。
しかし少なくともこの記事を最後までお読みになられたあなたは選択肢ができたと思うので、自分はどんな人生を過ごしたいのかを。
ご自身の思い描く理想にとって必要な医療機関を選択してくださいね。
お問い合わせいただければ、しっかり対応させていただきますので、お気軽にお尋ねください。
お大事にお過ごしください。
代表 天堀恵太