半年前から右の股関節に違和感を感じはじめ、1か月前から痛みに代わり、車の乗り降りや、靴下をはく動作まで痛くなってきた。
そこで整形外科に行くと、レントゲンで「変形性股関節症ですね。もっと痛くなったら手術しましょうか」と言われ、痛み止めを処方されるのみ。
「体重を減らしましょう。筋肉をつけましょう。」と言われたがどうしていいのかわからない。
この様な悩みでお困りではありませんか?
今回は変形性股関節症の改善において基本的な考え方をお伝えし、日常で意識を変えることで痛みの軽減につなげていきます。
股関節の原理
人体の関節には関節液と言われる液体がにじみ出ており、その液体によって軟骨が栄養されたり、滑りを良くしたりしています。
変形してくるということは、この液体が少なくなって骨どうしの接触が起きていたり、偏った荷重がかかり骨が接触しているかのどちらかです。
少し難しい話になりますが、バイオトライボロジーといい、端面を磨いたプラスチックなどを2個用意し潤滑剤として油をたらし滑り具合を見るのですが、圧力を加えたCがもっともよく滑り、逆に引っ張った状態で滑らせたBがもっとも滑りにくいという理論があります。
人間の関節に当てはめると、関節に荷重がかかった状態がもっとも正常な状態だということです。
しかし、【牽引といって引っ張ったり、杖をついて体重をかけないようにする】という関節に荷重のかからないようにする処置が世間では広まっています。いわゆる痛いことは避けなさいという手段です。
関節の話は、変形性股関節症も同じで、体重が増えていることが問題なのではなく、きっちり体重がかからない使い方をしていることが問題なのです。
しかし、変形している側に体重をかけるのも痛みが出て、体重をかけるなんて無理とおっしゃられる方も多いと思いますので、痛みなく荷重をかけていく方法をお伝えします。
股関節のセルフケア
2人でする場合
①一人が踵の下に手を入れて、持ち上げるようにします。
②される側の人はその手に負けないように踵で踏んでいきます。
1~2分間、グぅ~と体重をかけ続けてください。
すると股関節がとても楽になると思います。
1人でする場合
①フェイスタオルくらいの大きさのタオルを用意し、出来るだけ折りたたみます。
②そのタオルを踵に入れ、踏み込んでいきます。
ポイントは膝を曲げずにまっすぐ体重をかけることです。
こちらも同様に1~2分間行なって下さい。
毎日3回は朝昼晩と分けていいので行って下さい。
すると普段の歩行においても、股関節にまっすぐ荷重が乗るようになってきて、関節の動きが良くなり痛みの改善に繋がります。
まとめ
関節は荷重がしっかりとかからないと変形していくことになります。
痛いので体重をかけることを避けるのではなく、まっすぐ体重をかける訓練をしていくことが変形性疾患において大切です。
痛みを避けることをするのではなく、変形してしまった原因を知って、そちらから改善していきましょう。
ご自身ではわからない場合は専門家に相談することをおすすめします。
大阪府河内長野市の整体院では一人一人の原因を把握し、アドバイスしています。
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