朝、家の前の道を掃除し、ご近所の方と挨拶を交わす。
そんな日課を続けていた90代の女性が、右膝の痛みで来院されました。しゃがんで草を引くことが難しくなり、長く座った後に立ち上がるときにも痛みがありました。
当院では、ご本人が続けたい暮らしを伺い、身体の状態に合わせた施術と、自宅で取り組める運動を進めました。
約1か月で前かがみでの草むしりを再開し、その後も膝の状態を確認している経過をご紹介します。
※ご本人から伺った内容と施術者の記録に基づく一例です。経過には個人差があり、同じ結果を保証するものではありません。※お写真の方はあくまでイメージです。
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朝の掃除を、また自分の手で
この方は、朝早く家の前を掃除することを日課にされていました。掃除の途中で、ご近所の方と挨拶や立ち話をすることもありました。
右膝が痛くなってからも立ち話は続けられていましたが、しゃがんで草を引くことが難しくなっていました。
また、長く座った後の立ち上がりでは痛みが強く、動き出しにも時間がかかっていたそうです。旅行について伺った際も、そのことを理由に控えていると話されていました。
当院では、痛みのある場所に加えて、どのような動作に困り、何を再開したいのかを確認しました。
右脚の筋力と、身体の動きを確認しました
過去には左膝の手術を受けていましたが、今回のご相談は右膝の痛みでした。
筋力を確認すると、太ももの前側の筋肉である大腿四頭筋は、左に比べて右が明らかに弱い状態でした。また、膝まわりに加えて、肩や背中、体幹にも緊張が見られました。
これらの所見から、身体の緊張に対応するとともに、右脚の筋力を高めていくことが、動作の改善につながる可能性を考えました。
これは、この方の状態を確認して立てた施術上の見立てです。膝の痛みの原因を、筋力の弱さだけに断定したものではありません。
一人で座って取り組める運動から始めました
施術では、膝まわりや背中、体幹などに見られた緊張に対応しました。
自宅での運動には、座った状態で脚を持ち上げたり、膝を伸ばしたりする運動を選びました。ご本人が取り組みやすく、一人でも続けられる内容を考えたためです。
説明を聞いたご本人からは、これなら取り組めそうだという反応があり、実践してくださいました。
その後も、来院のたびに実際の動きを見せていただきました。動かし方を少しずつ修正し、繰り返し確認する中で、徐々に正確にできるようになっていきました。
※運動は、この方の状態に合わせて選んだものです。行う内容や負荷は、身体の状態によって異なります。
約1か月で、前かがみでの草むしりを再開
痛みが軽減する経過の中で、約1か月後には、前かがみになって草むしりをすることができるようになりました。
この時点では、しゃがんで草を引く動作までは戻っていませんでした。それでも、ご自身の手で再び取り組めるようになったことは、生活の中での大切な変化でした。
その後、ご本人からは、掃除をしていて感謝の言葉をかけられたことや、ご近所の方から植木の手入れを頼まれたことも伺いました。
担当者としては、大変さを話されながらも、どこか嬉しそうに見えた様子が印象に残っています。
歩く様子にも変化が見られました
通院期間中には、初回・3週間後・2か月半後の歩行を撮影しました。
施術者の観察では、経過を通して歩く速さや歩幅、右脚への体重のかけ方に改善が見られました。
初回
3週間後
2ヶ月半後
初回・3週間後・2か月半後の歩行記録です。撮影条件を統一した測定ではないため、動画から歩行速度や改善率を数値で比較することはしていません。日常生活での変化と併せて経過を確認しています。
活動が戻ってきた後も、膝の状態を確認しています
記録時点では、通院開始から3か月目に入ったところです。
右膝の熱感は初めの頃より軽減していますが、まだ残っており、筋力も十分には戻っていません。
日常生活では、予定していた以上に動く日もあります。実際に、臨時の頼まれ事で普段より活動量が増えていた時期もありました。
再開できた活動を伺うとともに、活動後の膝の状態や負担のかかり方を確認し、ご本人の生活に合わせた対応を相談しています。
あまほりが大切にしたこと
この方が望んでいたのは、日課だった朝の掃除を、自分で続けられることでした。
その目標を共有し、取り組める運動を選び、来院のたびに動きを確認していきました。約1か月で前かがみの草むしりを再開し、歩行にも変化が見られています。
今回の経過には、施術、自宅での運動、日常の活動などが関わっており、変化を一つの要因だけに結び付けることはできません。
残っている症状も確認しながら、ご本人が大切にしている暮らしを続けられるよう、引き続き対応しています。
膝の痛みで、日常の動作にお困りの方へ
立ち上がるときに痛む、しゃがむのが難しい、続けていた家事や外出を控えるようになった。
そのようなお困りごとがあれば、現在の症状と、再開したいことをお聞かせください。これまでの受診や治療の経過も伺い、当院で対応できる範囲をご説明します。






