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自分で治す腰のヘルニア
当院に来られるヘルニアの患者様はたいがい病院で痛み止めをもらったけど変わらなかった。電気や牽引をしても効果がなかった。また整骨院やマッサージに行ったが変わらなかったと言う人がほとんどです。そして自宅でストレッチや筋トレをして変わらなかった。逆に悪化した。このように何をすればいいのかわからなくなり路頭に迷っている人も多いです。
今日は自分でできる腰のヘルニアの治し方をお伝えしていきます。
ヘルニアじゃない可能性
当院に来られる患者様でヘルニアなんですが・・・とおっしゃられる人の中に問診や所見をとっていくとヘルニアでない方もおられます。ヘルニアでないのにヘルニアに有効なストレッチやトレーニングをしてもズレてしまいますので、まずはよくある間違いからお伝えしていきます。
1、ヘルニアは何十年も続かない!
そもそもヘルニアとは椎間板と言われる脊椎と脊椎の間のクッションが圧力に耐えられず飛び出たり、もしくは膨らんだりして神経の圧迫や炎症を引き起こすことです。そして潰れた椎間板の核は体の中で「異物」とみなされ白血球によって食べられてしまいます。このスピードは3ヶ月ほどで吸収されていきます。また膨らんだ椎間板ももともとは水分ですので次第に吸収されていきます。
ですので、「何年も前にヘルニアになってずっと痛い」「何十年も前にヘルニアで」と言った事は、違う原因があります。
2、ヘルニアで腰だけが痛い!
ヘルニアで腰だけが痛いと言うのはほぼありません。腰椎から臀部や足の裏、もしくは前の方に繋がっていく神経が圧迫されますので、腰痛よりもお尻の痛みや坐骨神経痛、またまれに太ももの前の痛みを訴えらることになります。もちろん腰痛もありますが、ヘルニアの場合はお尻や足の痺れ、痛みがメインになります。
3、 70代になって初めてのヘルニアに!
そして椎間板の核が圧力に耐えられず飛び出てしまうのがヘルニアですので、やはりある程度の椎間板にも厚さが必要です。50代60代ならまだしも70代でこの厚さが残っている事は考えにくいです。70代で初めてのヘルニアと言われても違うことを疑ったほうが良いでしょう。
やってはいけないヘルニアの運動
ヘルニアにも急性期といって、激痛で動けない時は皆さん無理はしませんが、少し症状が落ち着いてきて、体を動かしたくなってくる時が要注意です。
1、背筋や腹筋をして体幹を鍛える
これは本当によくありがちな間違いです。背筋・腹筋を鍛えて腰を強くしようと思うのでしょうが、そもそもヘルニアは体の傾きで椎間板が圧縮されてきて起こります。ですので、傾いた状態のまま筋肉をつけても、その傾きにあった筋肉がつきますので意味がありません。むしろ余計にひどくすることになります。野球のピッチャーも間違ったフォームでうまくいかないからといって筋トレをしてもうまくいかないですよね?むしろ怪我をするリスクが高まります。
2、ヨガなど体を捻る動き
筋肉を伸ばせば痛くなくなるんではないかと思い、ヨガやストレッチをされる方がいます。しかし圧力に耐えられず飛び出てしまったのにさらに角度を強めて圧力を増やしてしまうことになります。
これは痛みが引いてきた時も同じです。せっかく髄核が白血球に食べられて炎症が引いてきているのに、た髄核が飛び出させる可能性を高めます。
まずは正しい姿勢になることが第一です。特に体を捻りながら反らすようなポーズは絶対にやらないことをオススメします。
では、いよいよ自分でできるヘルニアの治し方をお伝えします。
自分でできるヘルニアのアプローチ
1、激痛で動けない時
痛みがきつくてどの体制をしても痛い急性期は痛み止めを飲んで、とにかく「寝る」ことが大切です。痛くて痛くて寝れないことにより、炎症物質の量が増えたり痛み自体を脳が記憶したりしてしまいます。
そしてここからが1つ目のポイント。
足首の関節、膝の関節、手首の関節、肘の関節と末端の関節から動かしていきます。
これは痛いことによって全身が動かないと脳が勘違いしてしまっているので、動かせるんだよと教えるためです。この「あっ!動く」という意識ができることでこのまま動けなくなるんではないか、治らないんじゃないかという不安を和らげ、結果的に痛みを早くとっていきます。動かせるのだよと教えてあげて下さい。
2、胸式呼吸+腹式呼吸
正しい姿勢に体を持っていく、維持するにはインナーマッスルと呼ばれる深部の筋肉が必要です。しかし、動かない日々が続くと、このインナーマッスルはすぐに落ちてしまいます。1日寝たきりになると、元に戻るのに20日かかると言われています。ですので、痛みが引いた時にすぐに使える体にできるよう、動けない状態でもインナーマッスルを保っていないといけません。特に腹部の筋や胸部の筋は必要です。オススメなのが胸腹式呼吸と呼ばれる胸と腹を同時に膨らませる呼吸です。鼻から3秒で吸って口から12秒かけて吐く。この呼吸は胸筋腹筋と同時に使います。また人間が自分でコントロールできる唯一の自律神経系の肺をコントロールすることになり、内臓の代謝も上がり、組織の修復を早まってきます。
3、冷却あるのみ
痛いから温めたいなと思い、お風呂に入る時間を長めたり、カイロをはる人もいますが、逆です。冷却あるのみです。確かに温めることによって感じる値(域値)が上がり痛みがマシになることもありますが、炎症はひどくなります。
早く炎症を治めるためにも冷却をしましょう。この「冷やす」ですが、目的は熱を取る事ですので、保冷剤ではなく氷で冷やすようにしてください。保冷剤ですと溶けにくいですので熱を奪ってくれません。氷は水に変わる際に熱エネルギーを変換してくれますので保冷剤より82倍も効果が高いです。20分冷やして5分休憩を繰り返し、何度でもやってください。
ヘルニアはやってはいけないことをせず、やるべきことをやれば痛みは引いていきますので、ぜひ試してください。
ご自身ではどうにもならない、どこに行っても良くならない、そんな時は当院にご連絡ください。必ずあなたの勇気を受け止めます。
詳しくは動画でご覧ください。
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