坐骨神経痛はストレッチしてはいけない
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そもそも坐骨神経痛って?
坐骨神経痛とは?
坐骨神経痛とは臀部から太ももの裏にかけてジーンとする痛みやジクジクするシビレが出る症状のことをいいます。
間違ってはいけないのは、坐骨神経痛は症状名であって病名ではないということです。
よく坐骨神経痛という病気だと思っている人がいますが、肩こりを病気と言っているのと同じです。
原因は何であれ、お尻から太ももにかけて痛みがあることを坐骨神経痛と言っているのです。
肩こりも筋肉の使いすぎ、不良姿勢の継続、肝臓の病気、心臓の問題、頸椎の異常など様々な原因がありますが、肩に不快感のあることを肩こりと呼んでいるのです。
坐骨神経痛の原因の種類
1、椎間関節症
椎間板の圧縮や体の傾きにより腰の骨同士がぶつかりあい、変形してしまいお尻から足にかけて痛みが出てきます。
主に腰椎の4番と5番で起こります。これは脊椎が神経を圧迫して座骨神経痛が起こる状態です。
2、すべり症
体重の過多やホルモンの崩れによる靭帯の緩みにより腰椎の4番目が前方へずれてしまう病気です。
これは腰部の真ん中の穴の脊柱管が狭くなってしまいお尻から足にいく神経が圧迫され坐骨神経痛を引き起こします。
3、脊柱管狭窄症
脊椎の真ん中にある脊柱管という孔が骨の変形や靭帯の骨化によりどんどん狭くなっていき、神経の圧迫や神経を栄養する血管が圧迫され、坐骨神経痛や足の痛みを引き起こします。
4、梨状筋症候群
足を外側に向けていくお尻にある梨状筋という筋肉が使いすぎなどにより硬直します。
すると坐骨神経は90%の人が梨状筋の隙間を通っていくのですが、圧迫が始まります。そして坐骨神経痛として発症します。
5、椎間板ヘルニア
椎間板と言われる脊椎と脊椎の間のクッションが飛び出てしまい坐骨神経を圧迫してしまい太ももから足にかけて痛みが出てしまう状態です。
6、ガングリオンなどの腫瘍
かなり稀ですが、ガングリオンと呼ばれる腫瘍やアテロームと言われる脂肪の塊ができ、お尻にできてきて、坐骨神経痛を圧迫する場合もあります。
これは徐々に坐骨神経を圧迫しますのでだんだん痛みが増していきます。
ざっと並べるだけでもたくさんの種類があります。
絶対にしてはいけないストレッチ
1、太ももの裏が痛いので太ももの裏を伸ばす
これは坐骨神経を伸展させることになります。
すべり症、脊柱管狭窄症では圧迫を助長させることになりますし、もし血管を傷つけてしまうと神経に栄養がいかなくなるのでやめましょう。
2、腰を反らしながら捻るストレッチ
これは反らすという腰椎でも後方に圧力をかける動作に加え、さらに捻ることにより片側にのみ圧力が加わり、関節や椎間板に多大な負荷がかかることになります。
関節の炎症や椎間板の炎症が助長されますのでやめてください。
3、お風呂上がりでのストレッチ全般
温めた方が痛みが軽減され筋肉も緩んで、その間に伸ばした方がいいのかと思う方もいらっしゃいますが、これは非常に危険な考えです。
温めることにより痛みを感じる値(域値)が上がり、痛みを感じにくくなり楽になったような気がします。
しかし血液量が増えてしまい炎症がきつくなってしまい、その時にストレッチをしてしまうと炎症が強くなり余計に痛くなくなります。
もしストレッチされるなら朝1番に行うことをオススメします。
坐骨神経の神経痛の自分できるツボ押し
1、腎兪
腰のウエストラインにあるツボ腎兪、ここはゆっくり深く指を入れていき、ジワーっと指圧してきます。
20秒程度、圧を加えるといいでしょう。ちょうど腰椎の2番目の高さにあるので、腎筋膜にアプローチすることができ腎臓に行く血流量が良くなります。
また腰方形筋という腰椎から骨盤に伸びていく筋肉にもアプローチでき、腰の動きがとてもスムーズになります。
2、太渓
内くるぶしとアキレス腱の間にあるこのツボは東洋医学の考えの経路という流れの中で腎臓の1番大切なツボとなります。
また深層部に脛骨神経といわれる坐骨神経の枝がありますし、後脛骨動脈という足の神経・筋肉を栄養する血管もあります。
筋膜のつながりで腰までつながっていきますので、この場所を思い切り深圧をすることで坐骨神経痛(特にすべり症、脊柱管狭窄症)の痛みを抑えることができます。
指圧するコツは、アキレス腱の裏に指を入れてことを意識してグーっと10秒ほど指圧してください。ドクドクと拍動を感じるのが良いです。
3、飛揚
名前の言われが飛ぶように足が上がるようになるツボの通り、激痛を呈する坐骨神経痛にはよく効きます。
椎間板ヘルニアのような夜も眠れないほどの痛みの時にオススメです。
ふくらはぎの1番盛り上がっている場所の外側で、押すと激痛が走るところです。
ここはゆっくり指圧するというより、一瞬で押して一瞬で戻すというように早く指圧すると効果が上がりやすいです。
オススメのストレッチ
今回紹介するのは、ストレッチといっても伸ばすものではありません。ストレッチの語源は「引き延ばす」と言う意味で「緩める」ということではありません。
今回は骨盤と腰椎を同時にストレッチしていく方法です。
まず、四つん這いになって前後に体を揺すります。
1分間程、続けることで肩関節と股関節が同時に動くことを覚えていきます。人間は元々四足歩行でしたので、肩も股関節も同時に使っていかないといけないんです。
肩関節は特に荷物を持つなど引っ張られる事は日常多いですが、体重がかかる(軸圧がかかる)ことは少ないです。
肩と股関節を同時に動かしていくと脊椎はその間に挟まれていますので、胸椎・腰椎と動きが出てきます。
そのことによって各関節 (腰椎)にかかる負荷が減っていきます。
そしてここから大切なポイントです。
四つん這いのまま、つま先立ちになり膝を地面から5センチ浮かして、右手右足を同時に前に、左手左足を同時に前に5歩。
そしてその動作を後ろに5歩とくり返してください。
また四つん這いのまま腰を上下に動かし、骨盤と腰椎の1番下の骨に動きをつけていくことも有効です。
何が1番良いかというと安全だということです。ストレッチで1番怖いのは逆効果で反対に体を壊してしまう事です。
まず、四つん這いからしっかりと腰の骨が動く体を作っていきます。
さらに詳しく知りたい方は動画でお伝えしていきます。
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