坐骨神経痛がいつまで続くのかを
大阪府河内長野市の整体師が解説
坐骨神経痛が出てきて1週間、2週間経つとただでさえ痛くて辛いのに、いつまで続くのか不安になってくると思います。
不安になってネットで坐骨神経痛を検索するとストレッチや筋トレなどが出てきますが、具体的にどれくらいの日数でよくなるのか書かれていません。
ですので、ストレッチや筋トレもいつまですればいいのか、この痛みや今後どうなっていくのか不安が出てくると思います。
今回はその不安を少しでも取り除こうと、具体的にどれくらいで坐骨神経痛が改善するのか、大阪府河内長野市の整体師がお伝えしていきます。
contents
坐骨神経痛の原因ごとの改善するまでの期間
あえて何もしなくても時間が経つと、痛みがひいていく坐骨神経痛の原因を解説します。
1、炎症による坐骨神経痛
腰椎の坐骨神経痛近くで筋肉や関節に急な動作や打撲などにより炎症が起きた場合、放っておいても5~7日で炎症がひくと坐骨神経痛が取れていきます。
しかし、後で解説しますが、この炎症期に「あること」をしっかりと行わなければ、くり返したり、変形したりと後々辛い思いをすることになります。
よく「坐骨神経痛が出たけど、ほっといたら知らん間に治ってたわ」と聞く坐骨神経痛のタイプです。
2、使いすぎによる坐骨神経痛
筋トレが好きでハードなトレーニングをやりすぎたり、仕事でお尻に力を入れることが多く、梨状筋と呼ばれるお尻の筋肉が緊張しすぎて坐骨神経を圧迫し痛みを出している場合、トレーニングや力仕事を一旦休めば3~5日で痛みはひきます。
ただし、また同じことを行えば坐骨神経痛が出てきますので、根本的な体の構造と使い方を変えなければいつまでもくり返すことになります。
では続いて、放っておいてもいつまでも坐骨神経痛がひかない原因を解説していきます。
放っておいてもいつまでも坐骨神経痛がひかない原因
1、姿勢の悪化により坐骨神経が圧迫・伸展している場合
クセや作業の姿勢、ケガの影響などで体の傾き、捻れが生じ、それに耐えきれず骨と骨の間の椎間板が飛び出るヘルニアや傾くことにより骨の片側にたえず負荷が加わることになり、安定性を求めて変形し結果的に脊柱管狭窄症になってしまっている場合は放っておいても痛みが改善しません。
ストレッチも間違ったことを行えば、坐骨神経の伸展を助長することになりますし、体の傾きも強くさせている可能性があります。これらの坐骨神経痛の特徴は体勢によって痛みが増強することです。症状が長く(2週間以上)続くようでしたら医療機関を受診することをおすすめします。
2、感染により骨破壊が起きている場合
細菌などの感染により腰椎や仙腸関節の血流にのって、菌が運ばれ、炎症・骨破壊が起きてしまいます。これらはまず全身症状である発熱・倦怠感があり、その後腰痛や坐骨神経痛が出現します。
ただの風邪かなと思っていると高熱になり、痛くて動けなくなってきた。このような人は迷わず病院を受診してください。
3、腫瘍により坐骨神経が圧迫されている場合
坐骨神経自体に腫瘍が生じたり、筋肉の中にガングリオンが生じたりして痛みを出している状態です。特徴はだんだん、だんだん痛みが強くなってくることです。3週間以上かけて増強してきます。また神経が圧迫されていますので、どのような姿勢・体勢をとっても痛いというのがポイントです。
また腫瘍によっては悪性だと体重減少・全身倦怠感と起きてきます。全て当てはまる場合は病院を受診してください。
これまでの解説の通り、坐骨神経痛によっては時間がたっても改善しない原因もあります。
次はせっかく改善できる坐骨神経痛なのに間違ったことを行い、長引かせてしまっていることを解説していきます。
あなたの坐骨神経痛が長引いてしまう理由
1、温めている
炎症や筋肉の使いすぎで腰部や患部に熱を持っているのに、長くお風呂に入ったり、カイロを貼るなどして温めてしまっている場合、本来なら1週間もすればとれる痛みがなかなか取れません。
そして熱がこもり続けることにより、骨、筋、神経、軟部組織の変性が起こり、疼痛の知覚、耐久力、柔軟性が低下していきます。
温めると確かに痛みが和らいだ気がします。それは痛みを感じるレベル(閾値)が上がり普通は50で痛みを感じるところ100まで刺激が来ないと感じないような状態になっているだけです。ですので、温度が下がってくると痛みを感じるようになり、人によっては痛みが強くなる方もいます。
そして温め直す→また悪化するという悪循環に陥ってしまいます。
早く良くなるはずの坐骨神経痛を自分で長引かせ、悪化させているのかもしれません。
2、マッサージをしている
当院に来られる患者様にも「自分で揉んでたんやけど、変わらなくて…」とおっしゃられる方は多いです。マッサージとは筋肉の緊張ほぐす目的、血液循環を改善する目的が主にあります。
坐骨神経痛で痛みとして感じている部位が悪いわけではないので、筋肉も緊張していないところを揉み続けるとへたってきます。トンカツを作る際に、お肉を叩きますよね。確かに柔らかくなりますが、弾力性はなくなり二度と元には戻りません。また患部が炎症している場合、そこをマッサージしてしまうと、傷口を広げ、血流量が上がり、熱が大きくなり神経の興奮も高まります。
上記で説明した通り、温度が上がると痛みは軽減した気になりますが、変性が進み、神経は興奮するので温度が下がってくると痛みが強くなります。適切な部位を適切な強度・時間触らなければ悪化させてしまいますのでご自身でされるなら擦るくらいにしておきましょう。
3,腰を牽引している
よく整形外科や整骨院で「腰を引っ張ってもらっている」とお聞きしますが、当院の考え方としてはおススメしません。
坐骨神経の出てくる腰の隙間を広げて圧迫を取ろうと行うのですがはっきりって無駄ですむしろ悪化する可能性があります
大体自分の体重くらいの力で引っ張るのですが、そもそも人間の骨はそれぐらいの力では動きません。さらに中途半端に引っ張られますので、逆に筋肉が引っ張られまいと収縮してより硬くなってしまいます。これでは可動性が低下し逆効果です。
もし牽引をされているのならやめることをおススメします。もちろん首の牽引も同様です。
4,自転車に乗っている
「歩くのが辛いから」「足の筋肉をつけた方が良いと思って」と自転車を使用される方も多いです。
人間の骨盤というのは両足から体重がかかることによって仙骨で力を受け止め、脊椎に力を逃していくのですが、自転車はサドルが直接尾骨に当たってしまいます。この事により、下からの力は直接脊椎の方へ行くことになり、腰椎にとんでもない負荷がかかることになります。また、足の筋肉も自転車を漕ぐための筋肉が発達し、日常特に歩いたり立っていたりする筋肉はつきません。その証拠に競輪選手はあれだけ足の筋肉が発達していますが、腰痛持ちが多く、その場でジっと立っているということがとても苦手です。
もし自転車を乗られていて、どうしても必要でないなら歩行に変えてみてください。
5,痛いからといって歩かない
先述の話に被りますが、痛いからといって歩くことをやめてしまうと、骨盤の可動が起こらなくなり、腰椎の可動域が減少してしまいます。そうなると腰椎の変形が起こったり椎間板にかかる負荷が増え、坐骨神経痛が増強されていきます。
6,水分摂取量が少ない
水を摂取していないと様々な不具合が起きます。特に重要なのが腎臓です。骨や筋肉、神経に行く血管と腎臓を栄養する血管は同じ大動脈から分岐していきます。
腎臓というのは血をろ過して尿にする臓器です。ですので、濃い血が来るとたくさん働かなければなりません。そのため、腎臓自体を栄養する血流が増え、腰椎やその周囲の筋肉や血管の血流量が低下します。すると、骨がもろくなったり、神経に虚血が起こり、痛みが出たり筋肉がへたったりと起きてきます。
ですので、たくさん水分を摂取し薄い血を腎臓に送る必要があります。
7、強い負荷の筋トレを繰り返す
坐骨神経痛も骨の歪みや筋肉の過緊張で起こっているものは無理に筋トレをして余計に骨を歪ませたり、より筋肉を緊張させるとさらに悪化します。
臨床経験からすると自転車に乗っているような人のように何かを「漕ぐ」動作をされる方が多いです。
当てはまるようでしたら一旦止めてみてください。
坐骨神経痛を早く改善する方法
前述で坐骨神経痛を長引かせる事を解読しました。ここからは早く改善する方法を時間軸も踏まえてお伝えしていきます。
まず自分で改善可能な坐骨神経痛は炎症性と圧迫性の坐骨神経痛です。炎症性であれば急性期、慢性期、鎮静期と3つの期間に分かれます。急性期は1日~3日、慢性期は4日~14日、鎮静期は14日~21日と大まかに分かれます。
この各期間に行きやるべきことを行えば、早く改善することができません。
急性期
この期間はとにかく安静にすること、そして冷却をすることです。また痛みで眠れないようでしたら痛み止めも飲んでも構いません。眠る方が組織の修復が必要です。
冷却のやり方ですが、氷のうがあれば氷のうで、もしなければジップロックに氷だけを入れて、坐骨神経痛が出ているところではなく腰部,特に腰の下の方に氷を当てて20分冷却してください。はじめはとても辛いですが、5分もすれば慣れてしまいますので大丈夫です。
回数はやればやるほど良いので20分冷やして5分休憩、また20分冷やして5分休憩を繰り返して下さい。
慢性期
この期間になってくると、神経の状態が戻ってきたときに筋肉がしっかりと指令通りに動かせるようにしておかなければなりませんので、「歩行」を始めていきましょう。最初は5分10分でも構いません。平地で無理をせず歩いてください。大切なのは「歩けるんだ!」という感覚を頭に教えていくことです。歩行後は必ず冷却していきましょう。
そして痛み止めを飲んでいたのなら徐々に減らしていきましょう。飲み続けると胃が炎症していきますし、何より薬を飲まないと痛みが引かない、依存の関係になってしまいます。
この時期よりストレッチも取り入れていきます。
まずは全身の筋膜をリリースするストレッチを行い、動ける体を作っていきます。
1,手を合わせ真っすぐ上に伸ばします。ポイント:耳の後ろに腕がくるように!
2,手の平を外に向け肘を引いていきます。ポイント:肩甲骨を引き寄せるイメージで!
3,肩甲骨を引いたまま後ろで手を組みます。ポイント:肘を伸ばしきりましょう!無理はせず。
4,体を前に倒していきます。ポイント:息を吐きながら倒しましょう!
鎮静期
この頃になってくると日常生活も可能(痛いができる)ですので、どんどん使っていきましょう。
よく徐々に負荷を上げていきましょうと耳にしますが、まずは自分がどこまでできるのかを知るために最大(限界)まで負荷をかけてください。例えば歩行だったらどれくらい歩けるか試してみる。そして限界を知って、それを100とするなら60~70くらいのの負荷をかけることを意識して生活しています。もちろん冷却忘れずに。
鎮静期のストレッチはこまめにすることが大切です。
腸腰筋ストレッチ
1,片方の足を後ろに引きます。ポイント:できるだけ姿勢は真っ直ぐに!
2,引いた足をさらに後ろに引いていきます。ポイント:前に倒れたりせずに、胸を張ります
腹斜筋ストレッチ
1、仰向けで膝を立て足を肩幅に開きます。ポイント:朝にするのがオススメです
2、そのまま右に倒し1分間キープします。左も同様にポイント:肩を浮かせないようにしましょう
3、次は足を閉じて仰向きです。
4、また右に倒し1分間。同様に左も
圧迫性の場合はストレッチを行うと症状がきつくなりますので、控えてください。
当院としましては、この各期間毎に施術法を変え、最速最短での改善を目指します。
できるだけ早い段階でお体を診させていただくと、軸の整えから日常指導でしっかりサポートいたしますので、ご連絡ください。
まとめ
この坐骨神経痛は何が原因で起こっているのかを理解し、「やってはいけないこと」をやらないで、「やらないといけないこと」をしっかり行っていくことが坐骨神経痛を早く改善するコツです。
大阪府河内長野市の整体院では、筋膜リリースとインナーマッスルマッサージ、そして骨盤矯正を組み合わせた独自の施術で坐骨神経痛になった患者さんをサポートしています。
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